日本は、かつて「安全である事」が、当たり前のことでした。
しかし最近では、犯罪の発生状況をみますと、
年々増加の一途を巡り、深刻な問題となっています。
その中で目を引くのは、街頭犯罪と侵入犯罪ですが、
これらは、私たちが普段、生活の場としているところで発生しているだけに、
いつ自分が、被害者になるかわからない犯罪なのです。平成15年の刑法犯の発生状況は、
全国的には平成8年からの増加傾向に歯止めがかかりましたが、愛知県の場合では、
その歯止めがかからず、誠に残念な結果となりました。(防犯あいち 平成16年春号より)
- (縁側・ベランダ窓、58.4% その他の窓17.3%)
- (主に鍵の掛け忘れなど場合)
- (勝手口 11.8% 玄関 8.9%)
- (縁側・ベランダ窓、47.9% その他の窓10.8%)
- (玄関 39.7% 勝手口 0.7%)
- (主に鍵の掛け忘れなど場合)
となっています。戸締りは自分たちで気をつけることが出来るにしても、問題は錠とガラスです。
まず、ドア錠に関しては、様々な方法で侵入されているのが現状です。
地域の人々が、自分たちの住む町に強い関心と深い
愛情をもって、お互いの密接な連携が確立していると、
町を害する悪い行為は、地域の人々に監視されていると
感じて、出来にくい地域環境になります。
周囲から見通しがよい建物は、ドロボーがなかなか
接近しにくく、容易に侵入することができません。
- ※塀や垣根を低くする。(見通しの確保)
- ※隣の建物との境の通路は、簡単に出入りできないようにする。
- ※家の周囲を明るくする。
侵入を完全に阻止することは、なかなか困難ですが、侵入に
時間をかけさせることで、それを断念させることが重要です。
5分間で侵入できなければ70%近くがあきらめるという
統計も出ているくらいですので、下見の段階で侵入が難しいと
思わせる事が、防犯対策の第一歩といえます。
※下見の段階で、最初に見るのが玄関です。
1.〜6.の方法での対処をいろいろ対策するよりも、最も有効な手段として、主錠のほかに、
補助錠をとりつける(ワンドア・ツーロックにする)ことです。重要なのは、住んでいる人が
防犯意識の有無で、侵入するために下見をあきらめさせる役目があるからです。
※扉の鍵をピッキングに強いシリンダー錠に交換。
防犯対策を施されたサムターン、扉と枠の隙間を防ぐガードプレート等への施工。
※窓、台所、風呂場、トイレなどには、丈夫な面格子。
居間、応接間の掃き出し窓には、破壊に強い防犯ガラスや窓の補助鍵、防犯ブザー、
センサーの取付対策。ホームセキュリティシステムなど。
■ 防犯対策をする際の落とし穴
いろいろと防犯対策を取付、施工された場合、火事や地震という一刻を争うときに、
逃げ遅れる心配もあるため、防災との関連も含めて総合的に考慮していくためは、
専門家にアドバイスを聞くことも必要です。